世界の頂点を目指す滑りと戦略:トップ選手から学ぶ技術と自身の挑戦
憧れの選手たちと自らの強み – 相原史郎

一番好きな選手はクレマン・ノエル選手とマルセル・ヒルシャー選手です。 ヒルシャー選手は積極的に前へ突っ込んでいくアグレッシブな滑りが魅力で、体格がほぼ同じということもあり、攻めながら常に板の真ん中に乗り続け、体が後ろに引けても体勢を立て直せる能力を本当に見習いたいと思っています。一方、ノエル選手は理に適った正確なライン取りで滑り降りてくる点が素晴らしいと感じています。
自分自身の技術はまだまだですが、失敗が少なく、たとえラインを外しても次のターンでリカバリーできる攻めの滑りが長所です。身近にいる小山陽平さんは綺麗なターンを描き続けるタイプなので、一緒に練習しながら日々アドバイスをもらっています。
30番以内への定着とスタート順の重要性
アルペンスキーのスラロームや大回転(GS)では、スタート順を上げない限りタイム差を縮めることは困難です。まずは1本目に30番以内に残り、そこから上位との差を詰めていく戦いになります。
その足がかりとして、世界ランキングを上げてスタート順を良くすることが不可欠です。昨年は30位以内に1回しか残れませんでしたが、今季は「10レース中5回以上残る」ことを目標に戦っていきます。
課題克服と「2秒以内」を目指すターン技術
以前からの課題だった「スタートから最初の10秒」を集中的にトレーニングし、克服することができました。序盤の10秒でしっかり30番以内のタイムを出し、得意とするゴールに向けた後半区間でさらに下まで突っ込んでいくレースを展開します。守りに入っていては上位に残れないため、常に攻めの姿勢を崩さず、トップとのタイム差を2秒以内に抑えたいと考えています。
その鍵となるのが「1ターンの質を上げること」です。綺麗にターンをつなぐタイプではなく、最短ラインをアグレッシブに突っ込んでいく滑りだからこそ、ターンの質を高めることで1ターンにつき0.05秒を削り出せます。60旗門あれば全体で3秒もの差を生み出す計算になり、これが2秒以内で滑り切るための核心だと捉えています。
偉大な先輩たちを追って
海和俊宏さんをはじめとする歴代の先輩方には見習うべき点が数多くあります。特に、皆川賢太郎さん、湯浅直樹さん、佐々木明さんの3人が持つ最高の長所を兼ね備えたような
