2025スキー世界選手権|SNOW JAPANの戦い。【失うものは何もない】最終章 | 回転に出場する小山陽平とチーフコーチ河野恭介に試合直線インタビュー
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SkiMagazine.jp
スイスのマルコ・オーダーマットが世界選手権で圧巻のスーパー大回転を披露し、完璧な走りで優勝を果たした。44ゲート完璧なターン、ブレーキングになるような雪煙は全く見られず、全てのセクションでラップタイムを刻む。彼は他の選手を1秒以上引き離し、世界チャンピオンの座に就いた。
「今日は私のキャリアの中で最高のスーパー大回転の一つ、いや、おそらく最高でした!」とゴール後に満面の笑みを浮かべたオーデルマット。2年前の世界選手権のダウンヒルとジャイアントスラロームで金メダルを獲得した彼は、今回、逃していたタイトルを手にし、3種目制覇を達成した。
ザールバッハの雪上での走りも完璧だった。「スタート直後から感触が良く、セットアップも完璧で、自分のやりたい滑りができました」と語るように、彼は冷静にレースを展開。オーストリアの選手たちは事前のチーム練習で、コースを知り尽く、さらに今回のポールセットもオーストリアのコーチであることを考えると、地元オーストリア勢の有利な状況をオーデルマットは理解しつつも、自らを信じ、落ち着いてレースに挑んだ。
コースについても「非常にテクニカルだったが、光の状態も良く、雪質も完璧だった」と称賛。大本命としてのプレッシャーを跳ねのけ、理想的なレース運びで世界選手権の頂点に立った。