スキー世界選手権|女子回転で安藤麻2本目で好タイムも及ばす24位
アルペンスキー世界選手権 ザールバッハ

2025年スキー世界選手権に出場した日本代表の前田知沙樹、安藤 麻、渡邉愛蓮の3選手は、目標として結果とはなりませんでした。前田知沙樹選手はスタート直後に残念ながら途中棄権となりましたが、世界の大舞台に挑んだ経験が今後の飛躍につながるかもしれません。
安藤 麻選手は24位という結果でしたが、2本目ではトップとの差を2秒以内に抑え、21位の好タイムを記録。本来の実力を発揮できれば、さらに上位を狙えるポテンシャルの高さを証明しました。渡邉愛蓮選手も25位で完走し、世界の舞台で貴重な経験を積みました。今後のさらなる成長に期待がかかります。
女子回転金メダルはスイスのカミーユ・ラスト
スイスのカミーユ・ラストとウェンディ・ホルデナーが、2025年のスキー世界選手権(WM)女子回転(スラローム)で1位と2位を獲得し、スイス・スキーにとって大会11個目と12個目のメダルをもたらしました。スイスチームにとって、この大会はすでに歴代2番目に成功した大会となっています。

カミーユ・ラスト、苦難を乗り越えて掴んだ金メダル
ラストは17歳でワールドカップにデビューし、2017年にはジュニア世界選手権のスラロームで金メダルを獲得しました。しかし、その後は病気やけがに苦しみ、引退を考えるほどの時期もありました。思春期には**伝染性単核球症(Pfeiffersches Drüsenfieber)**にかかり、精神的にも追い詰められ、スキー道具を売るよう両親に頼んだこともあったそうです。さらに、6年前には右膝の前十字靭帯を断裂する大けがを負いました。

しかし、2020/21シーズンに復帰してからは順調に成績を伸ばし、今シーズンはワールドカップで初の表彰台と2勝を達成。そして、ついに世界選手権で金メダルを獲得しました。ラストは「プレッシャーを感じずに楽しもうと思った。それがいい結果につながった」と喜びを語りました。スイス勢のスラローム世界女王は、1991年に同じサールバッハで優勝したフレニ・シュナイダー以来の快挙となります。
ウェンディ・ホルデナーの安定した強さ

ホルデナーはこの銀メダルで通算9個目の世界選手権メダルを獲得しました。そのうち6つが銀メダルで、自らを「2位の記録保持者」と冗談交じりに語っています。今大会では複合(チームコンバインド)や団体パラレル競技でも銀メダルを獲得し、成功を収めました。
スイスチーム、歴代2位の好成績
スイス代表はこれまでに金メダル4個を含む12個のメダルを獲得し、歴代2番目に成功した世界選手権となりました。最も成功した大会は1987年のクラン=モンタナ大会で、スイスは金8個、銀4個、銅2個の計14個のメダルを獲得しています。