フェデリカ・ブリニョーネ(イタリア)がスキー世界選手権の大回転で金メダルを獲得

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2025アルペンスキー世界選手権|ザールバッハ

フェデリカ・ブリニョーネ、世界選手権大回転で金メダル獲得

イタリアのフェデリカ・ブリニョーネが、世界選手権の大回転で見事な滑りを見せ、金メダルを獲得した。これにより、彼女はデボラ・コンパニョーニ(1996年・1997年)に次ぐイタリア史上2人目の女子大回転世界チャンピオンとなり、34歳にして最年長の優勝者として歴史に名を刻んだ。

母・クアリオの誇り「今日で引退してもいいわ」

元レーサーでスポーツジャーナリストの母、マリア・ローザ・クアリオ(ワールドカップ通算4勝)は、ゴールエリアで娘の快挙を見守った。ネット上に公開された映像では、母が「今日で引退してもいいくらい」と誇らしげに語る姿が映し出されている。クアリオは、「彼女はすでに複合で金メダルを獲得しているけれど、大回転こそが一番重要な種目」と、その勝利の価値を強調した。

スキー一家に生まれ、運命づけられた道

ブリニョーネは1歳半でプラスチック製のスキー板を履き、2歳で本物のスキー靴と板を手にした。スキー教師の父ダニエレと、元レーサーでジャーナリストの母クアリオのもと、まさにスキー一家に生まれた彼女は、30年以上の努力の末、ついにザールバッハの雪上で夢を叶えた。

引退の可能性はなし、さらなる挑戦へ

母の言葉とは裏腹に、ブリニョーネ本人は引退を考えていない。現在、彼女は総合ワールドカップのランキングトップに立ち、2019/20シーズン以来となるクリスタルグローブ獲得を視野に入れている。近年はスピード系種目でも実力を伸ばし、先月にはザンクト・アントンで自身初の滑降優勝、さらにガルミッシュでも2勝目を挙げた。今大会ではスーパーGで銀メダルを獲得し、大きなプレッシャーから解放されたばかりだ。

ライバル・ロビンソンも称賛「彼女は世界最高のスキーヤー」

2位となったニュージーランドのアリス・ロビンソンは、11歳年上のブリニョーネを称賛。「彼女は今、世界で最高のスキーを見せている。それが何よりの証拠。彼女はこれまで以上に勝利への意欲を燃やしている」と、その貪欲な姿勢を評価した。

「シーズンはまだ終わっていない」——祝賀と決意

優勝後、ブリニョーネは祝賀ムードに包まれながらも、「ちょっとパーティーをするつもり。でも、自分を潰すほどではないわ」と笑い、「シーズンはまだ終わっていない」と、さらなる挑戦への意欲を見せた。

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